武南は15分にも渡辺の決定打が右に外れたが、この5分後に決勝ゴールとなる先制点を奪う。攻撃参加の得意な右SB大久保航大(1年)がアグレッシブに持ち上がり、正確なクロスを渡辺が確実に押し込んだ。さらに八百川の突破がPKを誘い、34分に八百川がGKの逆を突いて右に沈め決定的な2点目を奪い取った。

 武蔵越生は19分、眞崎が飯塚のスルーパスに反応し守備ラインの裏に抜け出したが、絶好のシュートはGKに捕球されてしまう。37分には右CKから森が、追加タイムにも右CKのボールを右SB廣澤歩(2年)がそれぞれヘッドで合わせたものの、いずれもGKに好捕され最後までゴールを割れなかった。

 3大会続けて決勝に駒を進めた武南の内野慎一郎監督は、「もちろん勝つことにはこだわりますが、今の時期は自分たちのサッカーがどれだけできるのか、ということを大切にしたい。チームが成長するため、いろんなことを試しながら戦いたい」と胸の内を明かす。

▽令和6年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和6年度埼玉新人戦(新人選手権大会)