
山形中央MF金子龍之介(2年)は直接フリーキックが先制点・決勝点。左サイドから攻め上がり決定機もつくった
後半に入ると、山形中央が両サイドハーフの突破力を生かしながら相手陣内に押し込む場面が増え始める。そして40分、相手のファウルからペナルティエリア右斜め外から直接フリーキックのチャンスを得る。キッカーはFW山岸聖弥(2年)かと思われたが、山岸はゴールを蹴らずに通り過ぎ、その後蹴ったのはMF金子龍之介(2年)だった。「山岸に『お前が蹴れ』と言われて、何も考えていなかった」という金子だったが、左足を振り抜くと、クロスバーに当たってゴールへ吸い込まれ、山形中央が先制した。羽角哲弘監督も「あの角度と距離は10番の山岸が蹴るんですけど、2人で話し合って決めたんでしょうね」とやや想定外だったようだが、「左利きで器用な子なので、ああいうことができるのは可能性としては感じていました」と可能性として感じていたことが現実となって喜んだ。
▽第24回東北高等学校新人サッカー選手権大会
第24回東北高等学校新人サッカー選手権大会