神村学園 vs 日章学園

 対する日章学園は相手を引き込んで我慢しながら無得点に抑えるのが前半のプランでゼロのまま試合を進めることができたのはポジティブだった。「自分たちの代は勝ったことがなかったのに勝利への想いは強かった。中学からずっと神村学園には負けたくないと思っていたので、誰よりも強い気持ちでピッチに入りました」。そう振り返るMF2野口昊平(2年)が見せる粘り強い守備から、ロングボールを入れてFW13矢野瑛大(1年)とFW大平陽稀(1年)の2トップに展開すると、前半終了間際には強引にゴール前へ出た大平が倒され、FKを獲得。野口のキックをDF4久田朝日(2年)が頭で合わせたが、得点には至らない。

 後半に入ると神村学園はMF14福島和毅(2年)ら4人を同時に変えて、攻撃のギアを一気に入れる。中でも効果的だったのは「ソロで行ける。アイツが入るとスプリント力が上がる」と有村圭一郎監督が評するMF11徳村楓大(2年)のプレーだった。今大会は今年の主戦場となるサイドでのプレーが続いたが、「窮屈そうにプレーしていたのでスペースのある前線に置いた」(有村監督)で積極的にフリーランを披露。後半15分にはDF2中村大志(2年)のロングボールでDFの背後に出ると豪華にシュートをニア上に突き刺した。試合終了間際の34分には佐々木からのボールを右から中に入れ、福島の左足ゴールをおぜん立て。この結果、神村学園が2-0で勝利した。

▽第46回九州高校U-17サッカー大会
第46回九州高校U-17サッカー大会