先制点を決めた神村学園FW9倉中勇駕

 以降も一進一退の展開が続き、有村圭一郎監督は「局面をしっかり割りに行きながら空いているスペースを突いていく。そこがなかなか表現できなくて、個で仕掛けては取られてカウンターのやり合いになっていた」と振り返る。

 均衡が崩れたのは33分。自陣右でDF6堀ノ口瑛太(2年)が東福岡のプレスを剥がして前方に展開。徳村の落としを拾ったMF10佐々木悠太(2年)がDFの背後に浮き球を入れると走り込んだFW9倉中勇駕(2年)がGKとの1対1を決めて神村学園が先制した。

 「前半の終了間際に得点できて、良い流れを作ってゲームを進めることができた。あの時間帯に先制点取れたのは、とても良かったです」。徳村の言葉通り、先制点を手にして試合を折り返した心理的なメリットは大きい。落ち着いてボールを動かしながら機を見てゴール前に出ていく場面が増えると後半13分には堀ノ口の縦フィードに徳村がDFの背後で反応。上手く浮き球をコントロールしたが、前に出たGK1青木琥汰郎(2年)に阻まれた。

▽第46回九州高校U-17サッカー大会
第46回九州高校U-17サッカー大会