帝京長岡は5試合ぶりの勝利。古沢徹監督は「この勝利はデカイ。この試合に向けた1週間でいい準備をしてくれた。選手が良くやった」とたたえた。現チームは最前線に張る児山を目がけたロングボールを多く使いながら全国総体8強まで勝ち進んだが、「短いパスを使いながら近くの(相手の)背中を取るなど、うちの良さ、原点に立ち返った」と指揮官が話したように、ショートパスで密集地帯を抜け出したり、相手を集めて長い対角のボールを入れたりと変幻自在の攻撃を見せ、1対1の場面では吉原、児山、リヴキンらが積極的に個人突破を仕掛けた。
帝京長岡はこの日、下部組織の長岡JYFC出身の吉原が左サイドで躍動。得意のドリブルから1アシストをマークした。今季初得点は次節に持ち越しとなったが、「1対1の場面では自分の間合いに持ち込めた。これに満足することなく、次節、ここから始まる選手権に向けてアピールし続けたい」。途中投入の杉本も今季初得点を挙げてアピールに成功。「クロスに入り込む自分の良さは出せた」と笑顔で振り返った。
(文・写真=編集部)

