叡明イレブン

 そんな展開の前半6分、持ち味通りサイドアタックから先制する。嶋田が右から仕掛けて鋭いクロスを配給、FW山崎倖汰(3年)がこのボールを右足で捕らえゴールを奪った。19分に山崎の蹴った左CKがこぼれた球となり、拾った左SB和田隼人(3年)がパンチ力十分の中距離弾を放ったが、惜しくも枠を外した。2分後には右から持ち込んだ嶋田が、強烈な一撃をお見舞いしたが、相手GK小幡琉斗(3年)のビッグセーブに阻まれ、攻勢を仕掛けながら追加点を奪えなかった。

 叡明は新人大会東部支部予選で準優勝し、1回戦で聖望学園に敗れはしたが、県大会出場を果たした。4月には市原雄心監督が就任。2017年に母校の浦和西を30年ぶりのインターハイ出場に導き、第96回全国高校選手権予選では準優勝するなど、名門を復活させた。3月まで南稜に勤務していたが、県の教員を辞めて私学に活躍の場を求めた。日本協会公認の指導者資格A級ジェネラルを取得している。

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▽令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選
令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選