4-2-3-1の武南は左の渡辺悠、右の八百川尚輝(ともに2年)の両サイドアタッカーが軽やかなドリブルから敵陣にもぐり込み、聖望学園の守備網を慌てさせた。右SB津山琥(3年)やボランチ小山一絆(2年)らをはじめ、多数の選手が後方からプッシュアップして分厚い攻撃を支えた。
ドリブルとダイレクトパス、チェンジサイドを戦況に応じて巧みに織り交ぜた攻めはリズム感があり、洗練されていた。
武南は前半だけで大量5ゴールを奪った。まず4分、CB倉本健二(3年)のロングパスに抜け出したFW塚田恵斗(2年)が蹴り込んで先制。同点にされていた16分には、右を突破した八百川のパスを塚田がワンタッチではたき、預かった津山がゴール左隅に決めた。27分にも渡辺が左をえぐって最終パス、相手DFに当たったこぼれ球を塚田が仕留め、35分には八百川のドリブルからPKを獲得すると、主将のMF有川達琉(3年)が確実に沈めた。終了間際にもボランチ田中理月(3年)が続き、圧巻の5ゴールで前半を終えた。
▽令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選
令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選

