ヴァンフォーレ甲府U-18 vs 桐光学園

 桐光学園のキックオフで始まった試合は、序盤から互いの持ち味が明確にぶつかり合う展開となった。ヴァンフォーレ甲府U-18は細かなパスワークと大きなサイドチェンジを織り交ぜながらリズムを掴み、桐光学園は高い位置からのハイプレスで奪い切って一気に縦へ走る。そんななか、最初の決定機をつくったのは桐光学園だった。15分、右サイドの競り合いからのこぼれ球をDF12天野雅久が拾って右足シュート。だがボールはポストに弾かれる。続く16分には、左サイドDF5陶山響のクロスをFW29井上京哉が頭で合わせたが枠を外れる。押し返されながらもゴールに迫る桐光学園は、23分に均衡を破る。中央で佐藤がボールを奪うと、力強いドリブルで一気にポケットへ侵入し、右足を振り抜いてゴール左へ叩き込んだ。勢いそのままに26分、左サイドからのクロスがゴール前の競り合いの裏へ流れた先でDF13萩原慶がこのボールを拾って中央へ折り返すと、再び佐藤が右足で流し込み追加点。桐光学園は佐藤の個の突破力とボックス内での嗅覚を最大限に生かし、前半のうちに主導権を手にした。

【次のページ】 第17節 ヴァンフォーレ甲府U-18 vs 桐光学園(3)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関東2部
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関東2部