そして試合の主役となった佐藤は、「今日は自分が勝たせるつもりで(試合に)入った」と語るように、前半の2ゴールはいずれも持ち味を存分に発揮した形。怪我に苦しみシーズンほぼ全休という状況から、残留争いの最終盤でチームを救う活躍に「自分のサッカー人生はこれから」と前を見据えた。

 桐光学園はこの勝利で勝点を伸ばし、残留争いで大きな一歩を踏み出した。翌日の他会場の結果次第では残留確定の可能性もあるが、チームは「最後は気持ち」と口を揃える。最終節はホームに日体大柏を迎える。佐藤は「今日以上に気持ちを出す」と誓い、キャプテンの倉持も「自分たちから向かっていく」と力を込めた。

(文・写真=西山和広)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関東2部
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2025 関東2部