聖和学園の先発メンバー

 そんな中迎えた2位・3位直接対決だが、互いにキーマンを欠く状況だった。仙台ユースはクラブユース選手権でも3得点と活躍したエースストライカーFW古屋歩夢(3年)がコンディション不良でベンチ外。また、ボランチとして活躍してきたMF池田悠一(3年)が前節モンテディオ山形ユース戦で退場し、出場停止。一方の聖和学園もインターハイ前に負傷のFW布施唯斗(3年)はベンチには入ったが欠場。また、キャプテンDF猪股蓮太郎(3年)も先発に名を連ねなかった。

 この状況の中、立ち上がりにペースを握ったのは聖和学園だった。自慢のドリブルを生かした攻撃で相手陣内に攻め入り、仙台ユースは自陣に引いて防戦を強いられた。そして15分だった。左サイドをパワフルなドリブルで突破したMF後藤怜皇(3年)が、左に寄ってきたトップ下のMF小杉唯斗(3年)にパス。「今日は中に相手が固まっていたので、マイナスでもらって、そこ(ペナルティエリア左外)で打とうとは思ってたんで、そこでしっかり(足を)振れて良かったです」と語る通り、ペナルティエリア外から放ったコントロールショットは綺麗な弧を描きゴールに突き刺さり、聖和学園が先制した。

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