今春就任した昌平・芦田徹監督にとっては、これが埼玉で初のトーナメント戦。「初戦なので緊張したが先制点が効きました」と切り出し、「負ければ終わりの戦いに向け、リーグ戦とは切り離して2週間練習してきた。この後も1戦必勝のつもりでしっかり準備していきたい」と準決勝をにらんだ。
5月にJリーグ浦和レッズの練習に参加した長は、攻撃のリーダーらしい数々のプレーを披露した。「今日は初戦なの球際で厳しく戦い、前線からプレスを掛けました。相手のラインが高くてドリブルするスペースがなかった分、守備の裏に抜けることを心掛けた。準決勝も自分たちの良さを出して戦うだけです」といつも通り淡々とした語り口ながら、「今は本番より県予選を勝ち切ることしか考えていない」と秘める闘志は相当なものだった。
(文・写真=河野正)
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選