後半の昌平は前半ほど質の高い攻撃は見られなかったものの、長や山口を軸にチャンスをつくり、31分に試合を決定づけた。トップ下の飯島碧大(2年)が、途中から右SBに入った笠原慶多(1年)のパスを預かって中央に持ち込み、豪快に4点目を突き刺した。

 今春就任した昌平の芦田徹監督は、快勝にも「点差は開いたが、全然簡単な試合ではなかった。最初の20分は嫌な空気感が漂い、選手も(相手に)後れを取ったと感じていたと思います」と振り返った。見ている側には楽勝に映った試合だが、当事者にしてみたら苦しく厳しい80分だったようだ。

 それでも4-0という結果が出た背景について芦田監督は、「苦しい時間帯に先制できたのが大きかったし、(攻守で)最後の勝負強さというところで全員がよくやってくれた。守備ではカバーリングを徹底し、CBを中心にしっかり守れた」と我慢強かったイレブンを褒めた。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選