2点のビハインドに火のついた麻生も一気に前がかりとなり逆襲を図るが、新城も権田が「もう気合で守るしかない場面。キャプテンとしてもそうですし、チームの一員としてそこは責任持ってかないといけないなと思って気持ちで止めにいった」と献身的に身体を張ると最終ラインの若松も「後ろでも細かいコミュニケーションをたくさんとって守備を固めた」ことで攻撃を遮断、逆に終盤の65分にCKから若松が自身2点目のゴールを決め、粘る麻生にトドメを刺した。
若松は2ゴールを「僕を信頼してくれて潰れてくれた仲間のおかげ」とチームメイトに感謝した。
前半、追いつかれてからの勝ち越し弾、そして後半リードを広げてからの相手の逆襲に対し、しっかりと釘を刺し、流れを渡さなかった新城。強風という別の敵をものともせず、きっちりと取り切ったことに萩生田監督も「セットプレーはこだわりもあって、我々のストロングポイントでもあると思っていますし、いくら相手に対策されても、その上を行く勝負強さをつけたいなと私も思っています。そのこだわりの部分を選手も感じてやってくれた。状況も含めて練習通りにできた」と満足そうだった。ブロック決勝に向けては「とにかく一戦一戦って気持ちでここまでやってきました。『我々は常にチャレンジャーだ、頑張っていこうよ』っていう積み重ねが明日に繋がっていると思います。ただ、私の中では明日勝たなかったら何の意味もないと思っているので、それを彼らにもう一度確認して、メンタル的な部分をマネジメントしながらやっていきたいです。彼らの大きな目標である2次予選進出に一番身近にいるサポーターとして応援したいし、監督としてもなんとか彼らにもう1つ上の舞台に行かせてあげたいと思います」と意気込みを語った。
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選

