FW7水野愛斗(三重)

 「リーグ戦では自分が点を取れていて、自分のゴールからチームの流れを作れていたので、みんなが繋げない時に一人でゴールまで行って、シュートを打つことによって、チームの流れを掴みたかった」。水野はそう続けるが、持ち味であるドリブルを仕掛けても、相手は三重の特徴をよく分かっている。特に5月3日に行なった県1部リーグでは4-0で三重が勝利していたため、この日はこれまで以上に守備を注力。水野を複数に囲い込んで、上手くサイドに追いやることで、決定に持ち込ませない。

 DF22山崎蒼葉(3年)を中心に津工が守備からリズムを作る試合展開となったが、試合は思いもよらないところで動く。19分にはDF20森本健介(3年)、MF18米本莉久(3年)と繋いだパスをMF14前山塁生(3年)が中盤で受けると滑らかな持ち運びから放ったミドルシュートが決まり、三重が先制した。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選