苦しみながらも先制した三重だったが、後半も嫌な流れは続く。後半9分にはサイドチェンジから右サイドのMF15一木颯太(3年)がクロスを上げると、ファーサイドの中垣が反応したが、このシュートはクロスバー。以降も津工が虎視眈々と同点の機会を伺った。

 「あれだけずっと攻めていても、最後のワンプレーで決められて負けてしまった」と水野が振り返る通り、昨年の選手権予選準決勝も押し込みながらも、延長戦の最後に追い付かれ、PK戦で敗退。この日も試合終盤にCKで押し込まれた場面では、去年の試合を思い出したという。ただ、昨年の悔しい経験を無駄にはしていない。

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▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選