終盤に交代でピッチから退いた前山からキャプテンマークを託された水野を中心に声を掛け合うことで、無失点のまま逃げ切りに成功。「あの負けから学んでいた。みんなに下を向かずに『とりあえず走りきれ』という声を掛けることができた。キャプテンマークをもらった時もこのまま自分が最後までピッチに立って、ずっと声をかけ続けなければいけないと思えた。最後の5分をみんなで、走りきれたのは今日の収穫です」(水野)。
「三重高はリーグ戦に強いけど、トーナメントに弱いとずっと言われていて、津工業の人たちもそう思っていたと思う。そうした弱さを自分たちの代でなくさないといけない。リーグ戦もトーナメントも全部強いチームにしたい」。そう話すのは水野で、上手くいかない試合展開でもきっちり勝ち切れた経験は大きい。このままの勢いで決勝も勝利し、トーナメントにも強い三重のイメージを作り上げる。
(文・写真=森田将義)
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)三重予選

