創部5年目で県大会決勝進出へ王手をかけた新鋭校の九文を下した長崎総科大附の定方敏和監督は、「(内容的には)どうみても負け試合でした」と恐縮しきりで試合を振り返った。確かに九文にボールを持たれるシーンが多く、特に前半は長崎総科大附のスタッフも内心で(一体、何点取られることになるのか・・)と思うほど苦しんだという。それでも崩れず、失点しても確実に追いつき、最後にチャンスを決めきるあたり、長崎総科大附の伝統と歴史を感じさせた。
ここまでの戦いで蓄積した疲労、晴天の下で延長まで戦った消耗はどうしても残るだろう。それでも明日の試合で再び底力を発揮する。そんな予感を漂わせる勝ち上がりで長崎総科大附が3年ぶりの総体王者へあと一つと迫った。
(文・写真=藤原裕久)
▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長崎予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)長崎予選

