先制点を決めたMF8米山佳吾(韮崎)

 その意志が表れたのは、試合開始わずか5分だった。

 自らの左CKのセカンドボールを拾った韮崎のMF8米山佳吾が再びゴールに向かうクロスを供給。そのボールは誰にも触れられることなくゴールへと吸い込まれた。難しい立ち上がりを想定していたという米山は、「ファーを狙って突っ込めばと思っていた」と振り返る。狙い通りのゴールに、試合の流れは一気に韮崎へと傾いた。

 26分にはFW9一志佑大の技術が光る。ペナルティエリア前で米山からのパスを受け、巧みなトラップで前を向くと、迷いなく右足を振り抜く。鋭いシュートがゴールに突き刺さり、リードを2点に広げた。

【次のページ】 3位決定戦 韮崎 vs 甲府東(3)

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選