「安全に安全に、慎重に慎重に」と有馬監督が指摘したようにシュートを打つべき時に打たず、パスを選択してしまう場面が多くなったのも無理はない。

「想像以上に難しい試合になりました」と主将DF3塩田航央は「延長で戦いきって、勝ちきれたのは今後の自分たちの財産。選手権出場に向け良いスタートとも悪いスタートとも捉えることができますが、課題に対して修正していきたい。守備陣としては失点しましたが、耐えれば攻撃陣が絶対に得点してくれると信じていました。焦れずに堪えて、最終的にきょうの結果になりました」と辛勝を糧に次の戦いに臨む。

　主力選手にケガ人が出るなど、台所事情が芳しくないなか、途中起用のMF7片岡が2得点と采配ズバリ。またいつもと違うポジションで起用されながらもチーム自体が崩れない、選手の質の高さ、層の厚さが感じられる試合だった。

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