68分、左CKのチャンスから習志野が振り出しに戻す。ゴール前で両チームの選手が競り合ったあとのこぼれ球にいち早く反応した途中出場のFW9武田耀正(3年)がヘッドで押し込んだ。

 その後、試合は膠着したまま延長へ。そこかしこで足をつらせる選手も見られ、激闘を物語った。

「選手権の予選というのはやはり独特です。(現在、市船が主戦場として戦っている)プレミアリーグとはまた違う緊張感だったり、体感してみないとわからない“重さ”や“怖さ”があります」(波多監督)

 準々決勝が県予選の初戦だった市船が、進境著しい習志野を振り切り、準決勝に名乗りを上げた。次なる対戦相手は宿敵の流経大柏だ。11月9日、柏の葉で、相まみえる。

(文・写真=小室功)

▽第104回全国高校サッカー選手権千葉予選
第104回全国高校サッカー選手権千葉予選