流通経済大柏イレブン(写真=会田健司)

 ところが、後半に入ると、様相が一変する。攻撃の矢印を相手の背後に向けた市船のねらいが、見事に実を結ぶ。48分、ロングフィードの対応に手こずる流経大柏守備陣の間隙を縫い、FW18佐々木瑛汰(2年)が押し込み、72分には山本がこの日2点目(PK)を決め、土壇場で追いつく。

 3-3のまま、勝負の行方は延長戦へとゆだねられた。そして100+2分、ついに決着する。殊勲のスコアラーは、流経大柏のFW19オゲデベ有規(3年)だ。ゴール前で両チームの選手が交錯したあと、こぼれてきたボールを逃さなかった。

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▽第104回全国高校サッカー選手権千葉予選
第104回全国高校サッカー選手権千葉予選