専大松戸 vs 中央学院

「テクニックがあって、突破力もある相手なので、ボールを持たれる時間が長くなるのはわかっていました。ですから、抜かれたらすぐに戻って、みんなで守る。ボールを奪ったら、縦に速く攻める。セットプレーにチャンスがあると思っていたので、そこも徹底しました。ボールを持つ時間が少なくても試合をしっかりコントロールすることはできると考えています。選手たちが自分たちでアイデアを出しながら、よく戦ってくれました」

朝から降り続いていた雨もいく分、弱くなるなか、13時30分にキックオフされた試合は前半早々から動く。

 先手を取ったのは中央学院だ。3分、持ち前のドリブルとショートパスを駆使しながら左サイドからボックス内に潜り込み、最後はDF6井戸健介(3年)が決めた。狭い局面を2人、3人と絡み、ゴチャゴチャとなりながらも仕留めるあたりは、まさに“中央学院らしさ”。いきなりの先制弾で、試合を優位に進めるかに思われた。

 ところが、その2分後、専大松戸が左CKのチャンスを活かし、追いつく。キッカーのMF8岡田琉音(2年)からリリースされたボールがダンゴ状態のゴール前にこぼれたところに、いち早く反応したMF10佐藤凌哉(3年)が押し込んだ。

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▽第104回全国高校サッカー選手権千葉予選
第104回全国高校サッカー選手権千葉予選