専大松戸 vs 中央学院

 互いに譲らぬまま、前半を1-1で終了。次なる1点を、どちらが決めるか。後半に向けての大きな焦点となった。

 拮抗した展開を打ち破ったのが、専大松戸だ。55分、相手の意表を突くようなリスタートプレーから逆転に成功。ことの成り行きはこうだった。

 右CKのチャンス。まずは、キッカーの岡田からショートコーナーのような形で、グラウンダーのパスがペナルティエリアの角あたりに出された。そこに一人目が絡むと見せかけ、スルー。背後にいた佐藤が右サイド裏のスペースにタイミングよく走り込んだ岡田にピタリと合わせる。完全にフリーとなった岡田がマイナスクロス。立て続けのシュートは体を張った守備ブロックに阻止されたものの、ゴール前にポジションを移していた岡田が価値ある一発をけり込んだ。野村監督が「私も意表を突かれた」とばかりに相好を崩し、言葉を続ける。

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▽第104回全国高校サッカー選手権千葉予選
第104回全国高校サッカー選手権千葉予選