「セットプレーに関してはほとんど選手たちに任せています。彼らがアイデアを出し合いながら、いろいろ練習しているようすは見ていますが、(実戦のなかで、それを目の当たりにして)驚きましたね。専大松戸のサッカーのよさは“余白があること”です。選手たちにはどんどんアイデアを出しながら、自由にプレーしてほしいと考えているので、ああいう即興というか、アドリブのようなシーンが結果につながると本当にうれしいです」
試合終了間際に、エースナンバーを背負う佐藤がこの日2点目を決め、トドメを刺した。選手権の県予選のなかで、専大松戸が決勝の舞台に立つのは初めてのことだ。勝利の立役者のひとりである佐藤が、“常連”の流経大柏戦に向けて、こう意気込む。
「県リーグ1部のなかで流経大柏のCチームと対戦したことはありますが、Aチームは初めて。厳しい試合になると思います。でも、それを含め、楽しみしかないです。僕らが持ついろいろな“色”を出しきって戦いたいと思います」
群雄割拠の激戦区・千葉を勝ち抜くのは、果たして――。大一番は11月16日、フクダ電子アリーナで、13時10分にキックオフされる予定だ。
(文・写真=小室功)
▽第104回全国高校サッカー選手権千葉予選
第104回全国高校サッカー選手権千葉予選

