取り組みの成果もあり、この日はDF43吉田俐軌(3年)とDF34筒井龍之介(3年)のCBコンビを中心にボールを動かし、サイドから見せ場を作った。前半10分にはMF32落合咲蔵(3年)が左から右に展開。受けたFW36上田悠世(3年)のタメから、DF13松永悠輝(2年)が飛び出し中にマイナスのボールを入れると最後は落合がダイレクトで合わせて、静岡学園が先行した。

 13分にはMF35山縣優翔(3年)のループパスから上田が背後を飛び出したが、GK1藤岡宏彰(2年)が先に反応。19分にはPAを抜け出したFW20坂本健悟(2年)のパスからMF39四海星南(3年)がゴールを狙ったが、追加点は生まれない。

 対する奈良ユースは序盤、相手に追い込まれることは想定し、ロングボールを増やすことでラインを上げようと考えていたが、セカンドボールを拾えず、攻撃の時間を作れずにいた。決して上手く行かない中でも虎視眈々とチャンスを狙っていたのは、「自分の武器であるドリブルがどこまで通用するか試す良い機会だと思っていました」と振り返るMF14浜名元希(2年)だ。

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