興國 vs 大阪商大堺

 後方からのビルドアップを志向する興國にとってはやりにくい相手だったのは間違いない。ただ、六車監督が「良かったのは相手が激しく来た中でも怖がらず、勇気を持ってプレーする選手が増えてきたこと」と称えたようにDF13重村心惺(3年)や、MF10樺山文代志(3年)とMF6菅井琥白(3年)のダブルボランチが積極的にボールに関与。後方でのボール回しから判断よく前方のスペースに展開していく。

 サイドアタックを活性化させるためMF18乾悠人(3年)とMF11安田光翔(3年)の位置を入れ替えたのも効果的で徐々に大商大堺のゴールに迫る回数が増えると22分には中盤からのクサビを受けた芋縄がドリブルで流れながら落ち着いて先制点をマークした。「立ち上がりに硬さがありながら点が入ったのは凄く大きかった」と振り返るのは芋縄で、緊張が解れた興國は34分にもDF16村田瑛兜(3年)からのフィードを受けたMF8水野凪斗(3年)が見事な胸トラップからカットインシュートを叩き込み、2-0で試合を折り返した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権大阪予選
第104回全国高校サッカー選手権大阪予選