このままの流れで試合を進めたかった興國だったが、プラン通りに試合は進まない。「上手く先制点が取れて自分たちのゲームに持って来ることができたのは良かったのですが、後半の入りは個人的なミスがセットプレーに繋がった。そこから失点して流れが悪くなった」。そう悔やむのはDF2松岡敏也(3年)で、後半開始直後にはミスから与えたCKからDF2竹下蒼流(3年)にヘディングシュートを決められ、1点差に詰め寄られた。

 この失点でスイッチが再び入った興國は後半5分、FW17田中凰我(3年)が右からゴール前に入れたボールを水野が合わせて3点目。以降は交代枠をフル活用しながら試合を進めると30分にも右サイドを仕掛けた水野のクロスをファーサイドのMF30笹銀志(1年)が決めて4-1でタイムアップを迎えた。

 プリンスの前期は「自分がやりたいことをやる選手が多く、チームとして噛み合っていなかった」(芋縄)ため勝ち切れない試合が続いた興國だったが、8月にスペインで行なわれた「第31回 アデヘ国際ユースサッカー大会」に参加し、優勝。

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▽第104回全国高校サッカー選手権大阪予選
第104回全国高校サッカー選手権大阪予選