勝負の行方はPK戦へ。それぞれ1人目が成功したあとの2人目。先行の福知山成美のキッカーの蹴ったボールは無情にもクロスバーの上へ。後攻の京都先端は、後半終了間際のスーパークリアでチームを救った加藤が決めてリードする。3人目と4人目は両チームとも成功し、5人目の最後のキッカーを任された京都先端のDF大迫聖(3年)が決めて、勝敗が決した。
ベスト4進出を果たしたのは京都先端。佐藤直樹監督は「勢いがある状態で今大会ここまで来れて、もう少しやれるかなと思っていたんですが、それ以上に成美さんの力がありました」と振り返った。シュート数は15対0。自陣深くまで押し込まれる場面も多かったが、守護神・梅田と大迫とDF岡野琉夏(3年)のCBコンビを中心に最後の局面では集中力と身体を張ることを発揮し続け、耐え抜いた末にPK戦まで持ち込んだ。大迫は「思ったより相手に押し込まれました」としながらも「京都サンガの試合を見ていたら、全員がハードワークをして、身体を張っている。そういう守備を自分たちもやらなきゃいけないと意識していました」と地元のJリーグクラブの戦いに刺激を受けて、それを自らも実践。もう一人のCBの岡野も「全員で気持ちを合わせて、最後は身体を張って戦おうと思った」と話している。佐藤監督も「そこはみっちりトレーニングしてきました。全員がハードワークして、泥臭く守るところは少し良くなってきた」と手応えを口にしている。
▽第104回全国高校サッカー選手権京都予選
第104回全国高校サッカー選手権京都予選

