敗れた福知山成美にとっては、悔しい敗戦となった。多くの時間帯で試合を優勢に進めて攻撃を繰り出し続け、守っても相手をシュート0本に抑えたが、得点を奪うことができずにPK戦で大会から去ることになった。今川宣久監督は「今年は攻撃的なチーム。面白い攻めもできたし、粘り強くも戦ったが、(選手権予選は40分ハーフで延長戦が無く)時間のこともあった。後半途中で少し間延びしたこと以外は、試合を支配できていたと思う。負けるときは、こんなもんなのかな」と涙を飲んだ。
留学生の選手に注目が集まりがちだが、彼らの個人能力を攻撃の軸としつつ、そこに相手の意識が集中したら、他で手薄となる選手を使ってチャンスを作ることもできていた。「(ナイジェリアの留学生たちは)チームプレーをやってくれたし、日本人の子たちも彼らと一緒に戦う中で引き出されていったものがある。この1年間、本当によくやってくれた」と選手たちをねぎらった。
(文・写真=雨堤俊祐)
▽第104回全国高校サッカー選手権京都予選
第104回全国高校サッカー選手権京都予選

