後半開始から「朝から緊張気味で、そのまま試合に入ってしまった」(札幌大谷・清水隆行監督)というDF荒井清太朗(3年)がベンチに下がり、DF岡本空(3年)がピッチに入ったが、試合の流れは変わらなかった。札幌大谷は中盤でボールを奪っても、北海の選手に囲まれてドリブル突破もパスを通すこともかなわず、奪い返されるシーンが続いた。残り5分を切ったあたりから北海の選手の足がつる場面が続いたが、その状態でも札幌大谷の強烈なシュートに対して全身を投げ出してブロックし、ゴールを割らせなかった。終了のホイッスルを笑顔で聞いたのは北海。敗れた札幌大谷のU−17日本高校選抜候補DF大石蓮斗(3年)は、「3年間積み上げてきたものが、すべて崩れてしまった。『今日、自分はここに何をしに来たんだ』という気持ち」と声を震わせた。
▽第104回全国高校サッカー選手権北海道予選
第104回全国高校サッカー選手権北海道予選

