
札幌大谷 vs 北海
両チームは今季公式戦で4回対戦し、北海が勝ったのは5月のインターハイ札幌地区予選準決勝だけだった。インターハイ北海道予選決勝、プリンスリーグ2試合の直近3試合は、いずれも札幌大谷に軍配が上がっていた。今大会の開幕を2週間後に控えた9月28日、北海の選手たちは、全員が大和ハウスプレミストドームで、花園出場をかけて戦う全国高校ラグビー大会北海道予選決勝をスタンドから見つめた。「同じ全国出場をかけてこのドームで戦う緊張感を感じたかった。フィジカルが強くて、技術もある相手(札幌大谷)とどう戦うかをラグビーから学んだ」と北海の曳地優斗主将(3年)。その答えが、この日の〝チームプレス〟だった。攻撃でも守備でも、1個のボールを複数の選手が追い、常に数的優位を保つ。抜かれた時には近くの選手がスライドし、次の突破を防ぐ。ボールを完全には奪えない時でも、足を伸ばして少しだけでもパスコースを変え、相手の攻撃を遅らせる。奪った時には、必ずボール保持者とともにサポート役が併走する。足にも心肺にも、とてつもない負担がかかるハードワークで2連覇を狙った札幌大谷の攻撃を抑え込み、お家芸のセットプレーで得点し、2年ぶりの全国切符をつかんだ。
▽第104回全国高校サッカー選手権北海道予選
第104回全国高校サッカー選手権北海道予選

