何とか意地の1点を返したかった鳩ケ谷だが、後半のシュートも20分に高井が放った1本だけで、昨夏に続いて2回戦で敗退した。

 快勝スタートを切った本庄第一の清水天斗監督は、サッカー部に携わって4年目、この4月に就任した31歳だ。「大事な選手権予選の初戦に勝ててまずはホッとしています」と笑顔を見せると、「また以前のような勢いと強さを取り戻し、それを超えられるようなチームづくりをしていくのが使命だと思っています」と述べ、責任ある立場を任されていることが誇らしげだ。

 OBでもある清水監督は、現在第一学院(茨城)を率いる高橋秀弥元監督の教え子。3年生で臨んだ2012年の第91回全国高校選手権予選ではボランチのレギュラーとして活躍し、チーム史を塗り替える初のベスト4に進む原動力となった。08年と16年の新人大会で準優勝し、09年に関東高校大会予選で4強入りしたが、ここ最近は選手権予選でも序盤戦で姿を消すことが多くなった。昨季はU-18県リーグ2部B組で最下位となって北部支部1部リーグに降格したため、選手権予選のシード権を失い今回の1次予選から参戦することになった。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選