
川越南 vs 秀明
それでもアディショナルタイム、後藤が右から上げたシュート性のクロスを谷口が胸に当て、格好の時間帯に貴重な追加点を挙げた。
防戦一方に追いやられた秀明だが、前半30分の展開は素晴らしかった。シャドーの角田琥治(3年)が左から軽やかに運んで最終パス。ボランチ萩原大和(1年)が長い距離を走り抜き、このパスに合わせてシュートを放ったが、相手DFに当たって好機を逸してしまう。
川越南は後半に入っても攻撃の手を緩めない。開始1分、後藤の縦パスを受けた谷口が冷静にゴール右を打ち抜くシュートを突き刺し、ハットトリックを完成させた。
就任3年目の久津間岳文監督によると、谷口が先発することはほとんどなく、通常は途中出場かベンチ入りしても出番がないこともあるという選手だ。
先発は試合当日に告げられたそうで、「いつもは残り10分からの出場なのでびっくりしましたが、とにかく頑張ることしか頭にありませんでした。めちゃくちゃ緊張しました」と振り返る。背番号6を付けたFWというのも珍しく、1試合3得点も初めての経験だという。
▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選

