聖望学園イレブン

 全国高校総体予選ベスト8、関東高校大会予選4強の聖望学園は、大学受験のためエースFW小比賀渓太(3年)を欠いたが、前住渚有(2年)を1トップに据えた4-2-3-1の陣形で臨んだ。トップ下の沖田拓(3年)を経由し、主将の右ワイド田中翼(3年)が外からスピーディーに敵陣に進入。右SB成相翔太(3年)のロングスローをはじめ、多彩なセットプレーなどでも好機をつくって主導権を握った。

 前半5分、FKからCB八尋祐有(2年)のヘディングシュートで左CKを獲得。沖田が入れたボールを八尋がつなぐと、最後はボランチ高本創司(2年)がヘッドで押し込んで先手を取った。25分に沖田が右を突破して強シュートしたが、GK伊藤陽登(1年)のビッグセーブに防御されて追加点はならず。この1分後には右CKの折り返しを前住がヘッドで合わせたものの、わずかに左へ外れ、31分の左ワイド中原遥(3年)のシュートも惜しくも右ポストをかすめる。

 何度も決定機を迎えながら決められないでいたが、33分にゴール前のこぼれ球に素早く反応した前住が左足で待望の2点目を蹴り込んだ。さらに37分、ペナルティーエリア内で前住が倒されてPKを獲得。これを自ら沈めてリードを広げた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第104回全国高校サッカー選手権埼玉予選