「セットプレーだけじゃ終われない」 飛龍、初戦の快勝の先に見えた課題

飛龍 vs 浜北西

 台風22号が過ぎ去ったばかりの飛龍高校グラウンドに、今度は23号の雨が落ちていた。湿った風がユニフォームを貼りつかせ、ピッチの芝を鈍く光らせる。

 第104回全国高校サッカー選手権静岡予選3回戦。ブロック決勝進出を懸けた一戦で、飛龍は浜北西を4-0で下した。スコアだけ見れば完勝。しかし、試合後の選手たちの表情はどこか引き締まっていた。

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 立ち上がりから押し込んだのは飛龍だった。5分までに立て続けにロングスローを投げ込み、8分、その4本目が試合を動かす。DF18高原伸ノ介のロングスローのこぼれをMF14奈良琉久が押し込み、先制。

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▽第104回全国高校サッカー選手権静岡予選
第104回全国高校サッカー選手権静岡予選