後半17分には後半からピッチに送り込まれたMF30近藤風雅(2年)が佐藤とのコンビネーションで右サイドを突破。ゴール前に上がったクロスを同じく途中出場のFW20坂口彪悟(3年)がダイレクトで合わせた。27分には右CK。「相手のGKは小さいけどハイボールが上手。高さで勝負しても厳しいので、ニアでそらそうとやっていた」(高木監督)という狙い通り、ニアに走り込んだDF4水上來巳(3年)が頭で合わせて、同点に追い付いた。

 終盤は丸岡の十八番であるセットプレーを再び受ける時間もあったが、MF10髙木那由多(3年)が「後半は気持ちを全面に出して、体を投げ出していた。自分の体を犠牲にする気持ちでみんなやっていました」と振り返る通り、集中力を保って4失点目を回避した。

 3-3で迎えた延長戦でも決着が付かず、PK戦を迎えることになったが、昨年の選手権予選で2度のPK勝ちを経験していたのは大きかった。1人目のキックこそ枠を捉えることができなかったが、以降は3人連続で成功。守護神の谷口も2本のキックを止めて、3-3(PK3-1)で福井商が勝利した。

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▽第104回全国高校サッカー選手権福井予選
第104回全国高校サッカー選手権福井予選