試合前、予想される展開として攻撃で圧倒する帝京に対して、堀越は守勢を保ちながら、ワンチャンスを狙うと見ていた。しかし公式記録ではシュート数は帝京15本に対して堀越11本。ちなみに帝京、後半は11本とかなり攻勢を強めたことがわかるが、決定機の回数と言えば、同じくらいの印象だ。
どこかいつもと違う堀越。佐藤監督はどのような指示をしたのか。
「表現はどうかわかりませんが…」と前置きしたうえで「殴り合えと(伝えました)。そのくらいのマインドでいかないとパワフルで、テクニカルでスピード感があり、強度の高い選手を抑えるのは難しい。そこがきょうのキーワードでした」と強気な姿勢を示し、イレブンはそれに応えた。その結果、先制し、追いつかれたものの前半で引き離し、さらに後半終盤の帝京の攻勢を耐えたといえる。
▽第104回全国高校サッカー選手権東京予選
第104回全国高校サッカー選手権東京予選

