京都橘FW伊藤湊太

 後半になると山梨学院が徐々に試合の流れをつかんでいく。前半は相手に攻撃を許していたが、パスの配給元へプレッシャーをかけられるようになり、シュートまで持ち込まれる回数も減った。52分には一挙に3選手を投入して活性化を図ると、56分に敵陣で相手DFからボールを奪って交代出場したFW杉山琉碧がシュートを放つが、枠を捕らえなかった。

 後半に入ってシュートのない京都橘は60分、前線で献身的な攻守を見せていた永井に代わって伊藤を投入。その直後の攻撃で中野が相手を一人かわして放ったシュートは右ポストを直撃してしまうが、64分に伊藤が左サイドから仕掛けてエリア内で相手DFに倒されてPKを獲得する。絶好のチャンスが到来したが、伊藤が蹴ったPKは1年生GK石井那樹が右へ飛んで見事なキャッチで防いで見せた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権