山梨学院イレブン

 山梨学院は5大会ぶりの初戦突破となった。大場健司監督は「1回戦で負けることが多かったので、まずはここをクリアすること。2回戦もどちらが勝ち進んできても手強いが、しっかりとスカウティングをして勝って、最後は星を付けたいですね」と頂点への意欲を口にした。勝利の立役者となったGK石井は「小学校と中学校の頃はPK戦にめちゃくちゃ自信があったけれど、高校に入ってからは1年生大会やフェスティバルなどのPK戦で4回やって4回とも負けています。今日が5回目で正直怖いなと思ったけれど、試合中にもPKを止めることができて、なんか楽しくなっちゃいましたね」と笑顔を見せた。PK戦では6人中5人のキックで方向は当たっており、読みの鋭さを見せた。「いい感じだったけれど『まだ止められないのか』という焦りは少しありました」という本音も口にしていたが「自分としても自信になったし、チームとしてもこれで乗って行けると思う」と話している。憧れのGKは熊倉匠。山梨学院をキャプテンとして選手権優勝へ導いた先輩GKの姿を見て入学を決めたGKが、選手権デビュー戦で輝きを放ってみせた。

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▽第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権