広島皆実 vs 水口

 前半7分には右サイドでFKを獲得するとDF5林玲久蒼(3年)がゴール前にクロス。DF2岡田煌志(3年)が相手GKと競り合ったこぼれ球を山本が押し込んだ。12分には左サイドでボールを運んだ鈴木がゴール前に低いクロスを入れるとMF8岡浩平(3年)がヘディングで2点目をマーク。「点を取れると乗れるチームなので、序盤の2点は凄く大きかった」(夘田監督)。

 広島皆実としては厳しい試合の入り方になったのは確かで上田貴典監督はこう振り返る。「立て続けに早い時間で2失点してしまい、追いかける展開になってしまって非常に難しい入りだった。全国大会で勝つために常日頃から言っているのですが、先に失点をして、複数失点すると難しい」。

 2失点してからは4-1-4-1のシステムを取る水口に対し、3バックと4バックを使い分けながらパスを繋いでチャンスを演出。25分には左サイドでマークをかわしたMF18熊澤輝心(2年)がゴール前にパスを展開。中の選手が反応したが、水口DFに阻まれ、CKとなった。直後の28分にも中央でプレスを剥がした熊澤が水口DFの背後にフィードを展開。抜け出したFW9久保田聖渚(2年)がGKをかわしたところを倒されPKを獲得すると、自ら冷静に決めて1点差に詰め寄った。

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▽第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権