あとがなくなった広島皆実も攻勢を仕掛ける。18分には久保田のポストプレーからFW15高山剛輝(3年)が力強いミドルシュートを放ったが、GK1小西琉希(2年)が好反応を見せてCKに持ち込まれた。36分に左CKからMF16宇野陽向(2年)が放ったヘディングシュートもクロスバーに嫌われ、得点とはならず3-1で水口が勝利。試合後、上田監督は「失点してからも選手たちはブレることなく、ボールを握りながら試合を進めてくれたのですが、追加点を奪えるチャンスがあったところでゴールに迫れなかった」と唇を噛んだ。

 水口は県勢最多の出場回数を誇る古豪復活を印象づける2勝だが、快進撃をここで終わらせるつもりはない。「1回戦に勝ってだいぶ反響があった。その勢いで2回戦も勝ってもっと注目を浴びたいという気持ちが強かった。その気持ちを糧に今日は全員で一丸となって勝つことができた。次の神村学園戦は凄く大事なので、無失点で終わりたい。楽しみたい」。そう意気込むのは林で、インターハイ王者にも果敢に挑んでいく。

(文・写真=森田将義)

▽第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権