試合後、1-0の完封勝利を飾った大磯の稲田雄一監督は「(正好は)守護神としての反応やキック、声がけがこの展開をつくった」と、手放しで褒めた。続けて「強い相手に対してまず守備から入る。我慢強く、体を張り続けられた」と選手たちの姿勢を称えた。立花学園の足元の技術と動きに押し込まれながらも、前半を耐え抜いたことが試合の青写真を描く上で大きかったという。勝つしかなかった大磯は、どこかのタイミングで前へ出る“縦プレス”を準備していたが、その前にPKで先制できたことで“作戦を遂行せずに済んだ”という想定外の好転もあった。

 キャプテンのMF11野中怜音は「苦しい前半を全員で我慢できたことが大きい。点を取った後は全員で声を掛け合って守り切る意識を持った」と明かした。決勝点を決めた飯岡は、「相手が押してくる展開でも、自分が落ち着けば奪える」と後半の戦いを振り返った。

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▽令和7年度神奈川新人戦(新人選手権大会)
令和7年度神奈川新人戦(新人選手権大会)