予選リーグ6試合、ノックアウトステージ2試合の計8試合こなして無失点という立派な数字も残した。MVPを獲得した左SB山本は、「全員が体を張って守れていたし、球際の競り合いでも負けていなかったと思います。個人的にはチームメートに的確な声掛けができるようになりました。MVPも取れたし、大会に参加して少し成長できたことを感じる」と笑顔が絶えなかった。

 副主将のMF中田陸(2年)も「チーム全体の守備意識が高くなったと思う。目標は優勝でしたが、達成できたのは厳しい守りがあったからです。もっと磨きをかけて来年はインターハイ予選と全国高校選手権予選で優勝したい」と話した。強い、うまいと感心したチームを尋ねると「東山と静岡学園。ここで見えた課題も解決していきたい」とリーダーらしい言葉で締めくくった。

 桐蔭学園は少数精鋭で部員は1学年20人弱。八城監督は「大所帯で3年間ゲームにかかわれないで卒業するのでは気の毒です。しっかり選んで入部した選手を大事に育てたい。トーナメントも重要ですが、うちはじっくり成長曲線をたどれるリーグ戦に重きを置いています。来年はプレミアリーグ昇格を目指したい」と目標のひとつを掲げた。

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