ここから輝きを放ったのは「昨年はドリブルで仕掛けてチャンスメークをしたり、味方を生かそうと思っていたのですが、今年はチームを勝たせられるように数字に拘っていきたい」と意気込む山下だった。162㎝の小柄なサイドアタッカーながらも、32分にはFW13岩元航希(新3年)の左クロスを頭で合わせて、チームの2点目をマークし、前半を終えた。

 後半になってからも攻撃の勢いは衰えず、後半11分には中盤でルーズボールを拾った吉崎がドリブルでの前進からミドルシュート。18分には右サイドを突破した山下がゴール前にパスを送ると走り込んだ岩元が冷静に合わせて、桃山学院大を2点差まで引き離した。

 格上相手に金星が間近に迫ったが、選手交代やシステム変更によって試合の流れは桃山学院大に傾き始め、32分には中盤でこぼれ球を回収し、左に展開すると小濵がカットインからゴール。試合終了間際の34分にはクロスのこぼれ球に反応したMF69大重健二朗(新1年)が豪快なミドルシュートを叩き込み、同点でタイムアップ。最後は桃山学院大が年上としての意地を見せた形となった。

 試合後、高岸が「勝てる試合だった」とこぼしたように勝ち切れなかったが、大学生の強度、基準をシーズンが始まる直前で知れた価値は日章学園にとっては大きい。「この強度を基準にしないといけない。もっと強度高く、基準を上にしていきたい」と高岸が続けるように今大会の収穫を4月以降に繋げていくつもりだ。

(文・写真=森田将義)

▽第3回東武トップツアーズスプリングフェスタ
第3回東武トップツアーズスプリングフェスタ