しかし残り10分は劣勢に立たされた。

 GK1下地悠貴は「気を抜いたら、相手の裏へのボールから1対1になりかねない時間帯だったので、裏のスペースのケアを意識していました」と話したが、最後のポスト直撃となったボレーシュートはかなり肝を冷やした。「(シュートの瞬間)ここまで中高5年間が走馬灯のように頭のなかを流れました…体感では10秒くらいに感じました」(下地)と永遠の一瞬ともいえる瞬間と言える。

 開成といえば、全国屈指の名門進学校だが、サッカー部では週3日、1時間半トレーニングを行い、週末の試合に向け準備を進めている。

 主将のMF7原は「このチームは中学のときから継続してプレーしている選手が多くいます。守るときはチーム全体で守ることは徹底できています。前線にはFW11澤田選手のような強烈な選手がいるので、最後まで焦れずに我慢すれば勝てる気持ちがあるので、自信をもってできました」と胸を張る。

 開成は1次トーナメント出場が10年ぶり。2次トーナメント進出は快挙と言っても過言ではない。今回の勝利は新たな歴史の1ページを作る価値あるものとなった。

(文・写真=佐藤亮太)

▽令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選