母校を率いて2年目となる金森陽佑監督も難敵との決戦を制して満足そうだ。「2-0で勝ったリーグ戦と同じように、いい守備からゴールを狙う戦いを徹底しましたが、延長に入ってもぶれずに粘り強くやってくれました」と100分間の耐久戦をものにしたイレブンをたたえた。

 チームづくりは恩師でもある小島時和総監督、金井豊コーチの戦術と哲学を継承しながらさらに質を上げようと粉骨砕身している最中だ。コーチに就任したのが2008年で、チームに携わって今季で19年目を迎えたとあり、正智深谷の隅々まで知り尽くす指導者でもある。「チームの成長はこれからです。こちらが要求したことが成熟するまでには、まだまだ時間が掛かりますが、それだけにやりがいを感じます」と金森監督は言葉に力を込めた。

 絶好の得点チャンスをあまりつくれず、初戦で姿を消した有力校の聖望学園。昨季はCBの主力で、今季から攻撃的なポジションに転向したFW八尋祐有(3年)が、5月2日のリーグ戦で骨折し戦列を離れた影響が大きいようだ。山本昌輝監督は「八尋の穴をどう埋めようか、前線の組み合わせなどをテストしていた時期に予選が始まりました。ちょっと時間が足りませんでしたね。初戦負けは悔しいが、手綱を締め直すにはいい機会かもしれません」と述べ、巻き返しを誓った。      

(文・写真=河野正)

▽令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選