
市ケ尾 vs 市立橘
ハーフタイム、市ケ尾のベンチからは「あと40分しかないんだから、もっと行かなきゃ」と声が飛んだ。後半47分にはFW11小林新のポストプレーから伊達が左サイドを突破してシュート。惜しくもポストの右に外れたが、まずは1点を返そうと前に出た。しかし、市立橘も攻撃の質を落とさない。51分にはキャプテンのFW9朝野颯太のポストプレーから小池がゴール前に走り込んでシュートを放つ。これはわずかに枠を外れたものの、53分にはその小池が左サイドからボールを運び、中央へ展開。菅沼がゴール前でフリーになった朝野へラストパスを送ると、朝野が確実に決めて3点目を奪った。59分には右サイドでボールを持ったDF2和田遼真が中央へ切り込み、左足でミドルシュート。鋭い一撃がネットに突き刺さり、リードは4点に広がった。市ケ尾はボールを奪う場面を作っても、市立橘の3バックを崩し切れない。選手交代を経ても守備の連係を保つ市立橘は、最後まで相手に流れを渡さなかった。69分には繁野の左CKをDF6桐原柊がニアサイドで頭に合わせ、5点目。攻撃の厚みを見せつけ、5-0で試合を終えた。
この日の市立橘は、守備の安定感に加えて攻撃の選択肢が増えていた。森谷周平監督は、夏以降に取り組んできた「見ること」や「サポート」の質を高める作業について、「それがよく出た」と手応えを口にした。選手たちが自分で考え、攻守の工夫を重ねる姿勢も強まっているという。実際、3点目は前線で菅沼が相手を引きつけフリーの朝野へのパスから仕留めた形だった。キャプテンの朝野も「中からも攻めながら、サイドも有効活用して数的有利を作る場面で、自分たちの攻撃が出た」と振り返る。夏までは守備からカウンターにつなげる形が中心だったが、今は相手の守りを動かしながら崩す攻撃にも手応えを感じている。
▽第105回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第105回全国高校サッカー選手権神奈川予選

