
市ケ尾 vs 市立橘
チームの変化を支えたのは、選手自身が練習に向き合う姿勢だった。森谷監督が国スポ(国民スポーツ大会)の活動でチームを離れていた約2週間、選手たちはスタッフの指導のもとで準備を続けた。先制点を挙げた原は「森谷さんがいなくても、チームでいい雰囲気を作れていた。それが今日のいい流れにつながった」と話す。小池も「自分たちでやってやるという気持ちで練習していた」と明かした。監督不在を言い訳にせず、チームで雰囲気を作り、試合に向けて準備を重ねたことが、この日の結果につながった。
もちろん、課題がなくなったわけではない。朝野は、攻撃に意識が向きすぎた際のボールを失った後の切り替えや、相手のロングボールへの対応を課題に挙げた。「凡事徹底、当たり前のことを当たり前にやる」というチームの合言葉を、次の試合でも徹底していく考えだ。森谷監督も、一発勝負では何が起こるかわからないと気を引き締める。目指すのは神奈川県予選を勝ち抜き、全国の舞台に立つこと。守備を土台に攻撃の幅を広げてきた市立橘が、準々決勝でも自分たちのサッカーを示せるか。さらなる成長が楽しみだ。
(文・写真=西山和広)
▽第105回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第105回全国高校サッカー選手権神奈川予選

