春日部共栄は4月の全国高校総体(インターハイ)東部支部予選で敗退した後、高円宮杯U-18東部支部3部リーグを1試合戦い終えると、大学受験に備えて22人にいた3年生は20人が引退。現在は在籍時の水準ほどの実力はさすがにない。

 それでも3点のビハインドは重たいはずだが、春日部共栄はあきらめなかった。後半8分、1トップの瀬古英祐(2年)が右から力強いドリブルでペナルティーエリアに進入すると、マイナス気味の最終パス。これをボランチ杉﨑晴三(1年)が中央から蹴り込んで1点を返した。

 1-4にされていた22分には、左サイド24メートル付近でFKを獲得。ボランチ笠間怜恩(2年)の精度の高いキックが、ファーポストに直接吸い込まれた。26分のビッグチャンスは決めておきたかった。守備の背後に進入した瀬古がGK小嶋陽人(2年)と1対1になる絶好機を迎えたが、ファインセーブに阻まれ3-4にするチャンスを逃した。

 ベテランの伊藤恒監督は「ああいうところがうちの甘さですかね。しかし大量失点もしましたが、この陣容でよく戦ってくれたと思います」と19人のメンバーを褒めた。

 主将の有賀は体育系の大学受験に向け、体力を維持するためにもここまで続けてきたそうだが、「それより何よりやっぱりサッカーが好きだからです」と胸を張る。この長雨で1週間グラウンドに出られず、戦術面の確認をできないまま初戦を迎えたが、「だからこそ相手より走って体を張ることを心掛けた。苦しいことの多かった3年間でしたが、それ以上に楽しかった」と結んだ。

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▽第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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