スコアは2-0ながら、快勝ともいえる内容的で1回戦を勝ち上がった埼玉平成の浦田尚希監督は、「相手がどんなサッカーをするのか分からなかったので、自分たちのスタイルを崩さずに戦い切ることを指示しました。無失点は良かったが、もう少し点を取りたかったですね」と振り返った。その自分たちのスタイルとは? 「各ポジションに特長のある選手がいます。つなげてドリブルができて、頑強でキック力がある。そんな彼らの良さを出しながら主導権を握るやり方です」と説明する。
新チーム結成後の戦績は新人大会が西部支部予選準決勝で立教新座に敗れ、令和8年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選は1回戦で浦和南に2-2からのPK戦で屈した。S2リーグは現在暫定8位。浦田監督は「個性的な選手が多く、いろんなことのできるチームですが結果が伴わない。次は守備の堅い相手なので、どう攻略するかじっくり考えます」と話した。2回戦で当たる東京成徳大深谷の為谷洋介監督は、武南高の1学年後輩だ。
1トップを務めた川筋は、インターハイ予選ではシャドーで先発。ロングスローで2点目の起点となったが、PK戦では6人目で登場して失敗。浦和南の6番手が決めて敗退したことで、精神的にもコンディションを落としてしまったそうだ。その2週間後にBチームへ降格。「でもこのままでは終われないので一生懸命練習し、Bチームで結果を残したことで自信を取り戻しました」と話す。
この試合の1週間ほど前からAチームに復帰し、大事な初戦で先発の大役を担った。「自分の持ち味はシュート力。2回戦ではシュートを決めてチームを勝たせたいです」と力強く宣言した。
3大会ぶりの1次予選を突破した栗橋北彩は、真夏のような暑さの中でも交代したのはひとりだけで、全員が最後までファイトした。大河原章仁監督は就任14年目で7度目の決勝トーナメントを経験。「前半を0-0で折り返したかったのですが、後半の早い時間の2点目も痛かった」と残念がり、「今年は珍しく県外遠征をして準備をしてきました。また挑戦し次こそ格上を倒したい」と反転攻勢を誓った。
(文・写真=河野正)
▽第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第105回全国高校サッカー選手権埼玉予選

